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※順不同

イラスト

かわいいちいさなともだち。
わたしの仕事机なんかにも見つけられないかと引き出しをそっと覗きたくなる、そんな素敵な作品です。

ヒグチユウコさん
画家・絵本作家

小さな貝が教えてくれる大きなこと!
見れば心が洗われる最高にPOPでハートウォーミングな作品。

小宮山雄飛さん
歌手/ホフディラン

甲殻類が苦手な僕だが、この“靴を履いた貝”はいじらしく、愛らしく感じる。アニメでもCGでもないストップモーションと実写から成るルック。デザイン、造形、表情、動き、ヴォイス。キャラクターにはなり得ないモチーフを敢えて使い、“マルセル”をヴィヴィッドに描き出す!何よりも、二足歩行の貝による詩的な視点は、僕らが対人関係で無意識に築いてしまった自らの“シェル”を、優しく破壊してくれる!

小島秀夫さん
ゲームクリエイター

マルセル、どう考えてもお土産屋の片隅で埃をかぶっている手作りマスコットの造形なのに、途中から奇妙さを忘れてしまう。
どんなにいびつでちっぽけな存在でも、こんなに精一杯生きている。ただ涙が出るほど愛おしい。

山崎まどかさん
コラムニスト

凄く不思議な映画だった。それはもう最初の最初から。
色んな映画があると思う。夢や勇気を与えられたり、生き方が変わったり、恋人に会いたくなったり、トラウマが出来たり、主人公の影響で煙草を始めたり。
この映画はそのどれにも当てはまらないかもしれない。
でも僕は今年、大好きなバスケ漫画が映画化されたのを公開日に観に行ったが、それと同じくらいに余韻を感じる映画になった。
だって観終わった後、僕の部屋の家具の上をマルセルが自由に動き回っている想像を、いつまでもしているのだから。

ニッポンの社長 辻さん
お笑い芸人

小さな体で生きていくための生活のアイディアが凄い!
2.5cmのマルセルたちしか知らない小さな別世界が広がっていました。
自分にとっていちばん大切なものは何か。コミュニティの真の価値に気付かされました。
真っ直ぐで愛らしいマルセルに心が奪われました…私の生活のそばにもマルセルがいたらいいのに!

島倉りかさん
アイドル/BEYOOOOONDS

マルセルの動きはちっちゃ可愛いのに、勇気は大きく立派でした!
貝殻サイズのお家や、木から果物を落とすためのギミックなど、ミニチュア感溢れる暮らしが魅力的です。
それなのに貝殻と人間のやり取りには現実味が感じられます。
実写とストップモーションの境界線を見事に拭い去った斬新なモキュメンタリー作品でした。

見里朝希さん
監督・ストップモーションアニメーター
「PUI PUI モルカー」

動きも質感も間違いなくストップモーションだけど、本当は生きていたんじゃないか。と、ほんのちょっと疑っている。ちっちゃなマルセルからいろんな気持ちがたくさん伝ってきた。なにかの幸運でマルセルの仲間に会えたらな。とけっこう強く思っている。優しくて美しい映画でした。

合田経郎さん
ドワーフスタジオ・ディレクター
「どーもくん」「こまねこ」
「モーグとペロル」

きっとディーン監督自身も1インチほどになって極小の同録機材を抱えマルセルに寄り添いカメラを回し続けたのでしょう。今の僕らよりもう少し謙虚に生きていないと気付かない繊細なため息や美しい歌声が映っています。

小林雅仁さん
映像ディレクター
『リラックマとカオルさん』

見立てと工夫が散りばめられた貝たちの生活様式に惹きつけられます。
主人公のマルセルは貝なのに、いろんな意味で殻に閉じこもっていないのも逆説的で面白い。
人生を幸せにできるかは境遇や体格差ではなく、心の持ちようだということをこの映画には教えられた気がします。

田中達也さん
ミニチュア写真家・見立て作家

大好きな作品!小さな貝にフォーカスしていても私のイマジネーションは大きく膨らんでいきます。マルセルの生活は素朴なのに面白く、観ているだけで自分の身の回りの「物」を見つめ直すきっかけになりました。視覚効果として用いられるストップモーションはとてもシンプルな技術。しかしなぜか感動があり、映像表現の可能性と希望を感じました。

篠原健太さん
Animist
ストップモーションアニメーター

「好奇心を後押ししたい」マルセルには、そう思わせる魅力がある。
仲間の手を借りて破った殻、立ち向かった窓の外の宇宙、 最後は身長2.5センチがとても大きく見えた。

思い出させてくれてありがとう!完成図を知らないパズルを作る不安と楽しさを!
私もまだまだ靴を汚していきたい。

モリ・マサさん
アニメ監督・脚本家
「貝社員」

マルセルのミクロな日常は毎日が大冒険で、 工夫を凝らした生活はユーモアに溢れている。
小さな積み重ねによって紡がれる世界は、 普段気にも留めない引き出しの奥に物語があることを教えてくれる。

岩井澤健治さん
アニメーション監督

絶対くっつかないような部品たちがとんでもないバランス感覚で一つの形に美しくまとめあげられていて、本当に見事でした。
きっとマルセルみたいに繊細で鋭い目線の持ち主が作り上げたのでしょう。 独特で唯一無二のクオリティ感をもって語られる極小のおとぎ話にたくさんの刺激をもらいました。

竹林亮さん
映画監督
『MONDAYS/このタイムループ、
上司に気づかせないと終わらない』

愛でるという言葉で、他者を食い物にする世界。 自分も無意識のうちに加担していないだろうか。

殻に閉じこもる安全、靴をはいて外に出る冒険。 どちらも経験した彼が、傷つきながら選んだ道。 その姿に、いまを生きる人間は何を思うだろう。

ネット社会の功罪を小さき者の視点で問う傑作。

SYOさん
物書き

体長2.5㎝のマルセルは文明や人間の営みに触れ、広い世界に飛び出すことで多くの発見をする。人々は小さき者たちのミクロな世界を知り、その声に耳を傾けることで新しい視野を持つことができる。これこそ混迷の時代に必要な姿勢なのだと、そっと差し出されたメッセージに思わず涙がこみ上げた。人間らしさとは何か?貝のマルセルがユーモラスに教えてくれた。

奥浜レイラさん
映画・音楽パーソナリティ

単なる甘いファンタジーじゃない。喪失も失望も、暴力も死も、きちんと描く。それでいて知的で詩的。ふくよかな文学性がおだやかな達観を運んでくる。安楽椅子で満喫する読書のような心地良さ。そこに時短や効率を持ち込むのがナンセンスであるように、本作の倍速視聴はありえない。絶対に。

稲田豊史さん
編集者・ライター
「映画を早送りで観る人たち
ファスト映画・ネタバレ――
コンテンツ消費の現在形」

「なんて可愛いの!」から「なんて奥が深いの!」と見方が変わっていく。
マルセルという小さな個が教えてくれる大きな発見によって、不透明だった目の前が、ぱあっとクリアになるような、そんな感覚。 自分の半径を、日常を、なんともあたたかく照らしてくれる映画だ。

新谷里映さん
映画ライター

「マルセルとニャッキはきっといい友人になれそう」

空想上の生き物なのに、彼らは間違いなく世界のどこかに生きてる。 僕ら人間の生活空間にうまく共生していて、彼らのライフを楽しんでいるんだ。
そんな設定で「ニャッキ」が生まれたのが29年前。
だからマルセルに会った時、それは特別なシンパシーを感じたのです。
大事なのはコマ撮りの技術じゃなくて彼を通じて伝わってくるハートの部分。
マルセルとニャッキはきっといい友人になれるんじゃないかな。

伊藤有壱さん
アニメーションディレクター/「ニャッキ!」

普通とはぜんぜん違うロジックで生まれてきた のだなあ。 マルセルもこの映画も。
それがあるマーケットに触れるようなドキュメンタリーの二重写しです。
あ、モキュメンタリーだ。マルセルなら大丈夫。

上田誠さん
劇作家・演出家/ヨーロッパ企画
イラスト

私の大切な映画になりました。
笑って泣けて可愛くて可愛くて幸せになれる。

石黒亜矢子さん
絵描き・絵本作家
映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』WEBサイトへ
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